Stage Report by Hideya Endo |
でぶでよろよろの太陽が沈み夕方から夜に変わる頃。そんな時間に四人囃子を野音で観られるなんて。 「一触即発」がいとも簡単に始まった時「かなう夢もあるもんだ。」と少し笑ってしまった。
午後2時、野音到着。取り合えず入り口に直行。 予定の5時をかなり過ぎた頃、なんの紹介もなくメンバ―が登場。「円盤」が始まった。大二氏のイントロ、そしてお馴染みのギターリフに歓声があがる。森園氏が弾く「危機」からのフレーズ、半音下降のベース。クールな元ネタばらしがイカシテル。 サックスの中村哲氏が登場し、久々の「モンゴロイド」 そして「なすちゃ」の登場。私は後半、静かになるところでのハイハットのきざみとベースが開放E を鳴らす瞬間が好きなのですが、この日はPAのせいか残念ながらその瞬間は訪れませんでした。(ZAPPAと共演した時、佐久間氏のベースに国際劇場が震えた) この日のPAは、やけに中域ばかり強調されていて低域・高域があまり出てなかったが(特にボーカル)意図的なものだったのでしょうか?ちょっと残念だったです。 あたりが暗くなりはじめた頃、まさかの「ネッシー」 エンデイングでの森園氏のスキャットは「20才の原点」みたいだなぁなんて思っているところに「即発」。森園氏のなげやりな歌は「皆、そんなにかまえないでよ。」(一触即発っていう曲に対して)って聞こえた。 森園氏はいままでの再結成時ではファンの事を思ってかギターソロ等、割と忠実にレコードを再現していたが、今回はちょっと違うスタンスであったように感じた。 あっという間の40分。まあ再結成なので絶頂期のような演奏ではなかったけど本人達にも再現できない「四人囃子」というとんでもないバンドに出会えた事に再び感謝の夜でありました。 (1999.9.23 日比谷野外大音楽堂)
以下同行したバンドメンバーとの帰りの車中での会話から(あまりにも個人的な意見なもんで読み流して下さい。) 「ミツル氏の出番が少ない。フロントが脱退したにもかかわらず好きでいられたのはミツル氏の声とギターがあったからだ。くやしいから土曜日のライヴにハレソラをカバーしようぜ。」 おそまつさまでした おしまい |